いま、もっとも“チケットが取れない”若手ピアニストのひとり、亀井聖矢(かめい まさや)さんが、2025年4月開催のショパン国際ピアノコンクール予備予選に出場します。

ゆうき
驚異的なテクニックと繊細な表現力で国内外のコンクールを制覇し、ついに世界最高峰の舞台・ショパンコンクールへ挑む亀井さん。
今回も最有力候補のひとりとして注目を集めています!
この記事では、亀井さんのこれまでの歩みや演奏スタイル、主な受賞歴、そしてコンクール出場の最新情報まで、幅広くご紹介します。
亀井聖矢さん|プロフィール
- 名前:亀井 聖矢(かめい まさや)
- 生年:2001年12月20日(23歳)/愛知県出身
- 所属:イープラス(e+music)所属アーティスト
- 学歴:桐朋学園大学卒業(首席)/カールスルーエ音楽大学 在学中
4歳からピアノを始め、愛知県立明和高校音楽科に進学。その後、異例の飛び級で桐朋学園大学に進み、2023年に首席で卒業。現在はドイツのカールスルーエ音楽大学で学びながら、演奏活動を展開しています。
2025年ショパンコンクールエントリーへ
2025年4月23日〜5月4日にポーランド・ワルシャワで開催される予備予選に、亀井聖矢さんは初日(4月23日)の日本時間17:30に出演予定です(全体の2番目に登場)。
本人のX(旧Twitter)でも出場が正式にアナウンスされています。
ピアノコンクールでは、演奏順が早いと不利という声もありますが、これまでの圧倒的な実績と注目度を考えると、「強く印象づける絶好のチャンス」ともいえるでしょう。
亀井聖矢さん これまでの歩み
幼少期|祖母のクラシック好きが原点だった
4歳のとき、ピアノとの出会いは思いがけず訪れました。両親は音楽経験者ではありませんでしたが、クラシック好きの祖母の影響で、家ではいつも名曲CDが流れていたそうです。
当時は88鍵もない小さな電子キーボードで、幼稚園で聴いた歌を耳コピーして遊んでいたとのこと。
それを見たご両親が「この子にピアノを習わせてみようかな」と思い、近所のピアノ教室に通うことになります。
先生は、「この曲が弾きたい」と思ったら挑戦させてくれる方で、小学生時代にはすでにリストの《ラ・カンパネラ》や《メフィスト・ワルツ第1番》に挑戦。
このときの演奏はYouTubeにも残っており、早くからその才能の片鱗がうかがえます。
転機|飛び級進学と、恩師との出会い
中学卒業後は地元・愛知県の明和高校音楽科に進学。
そこで出会った恩師・杉浦日出夫先生の存在が、亀井さんの音楽人生を大きく動かします。
高校1年で出場した全日本学生音楽コンクール高校の部で第1位を獲得。
この演奏を聴いていた桐朋学園大学の学長から、
「飛び級制度を作るから、ぜひ来てくれないか」
という前例のないオファーが届きます。
進学を迷う亀井さんの背中を押したのが、杉浦先生のひとことでした。
「こんな話はめったにない。すごい名誉だから、ぜひ受けなさい。」
こうして亀井さんは高校2年で退学し、桐朋学園大学音楽学部に飛び級進学を果たします。
飛び込んだ世界|2つの頂点を制覇
進学直後はまさに怒涛の日々。
初めての一人暮らし、レッスン、そして次々と控えるコンクール…。
そんな中で亀井さんは、2019年に日本音楽コンクールとピティナ特級グランプリの両方で第1位という前代未聞の快挙を成し遂げます。
特にピティナで演奏したサン=サーンス「ピアノ協奏曲第5番」は、のちにロン=ティボーの舞台でも演奏することになる「人生を変えた1曲」だったそうです。
世界へ|ロン=ティボー国際コンクール優勝
2022年、ロン=ティボー国際コンクールのファイナルで再びこの曲を演奏し、第1位・聴衆賞・評論家賞の三冠に輝きます。
これは「観客にも評論家にも選ばれた」という、音楽家として最高の評価。
繊細かつ強靭なタッチ、圧倒的な集中力と音色の説得力に、聴衆が息を呑んだといいます。
現在|ドイツ留学とショパンへの挑戦
現在はドイツのカールスルーエ音楽大学で、ピアニストの児玉桃氏に師事。
「かゆいところに手が届くようなレッスンをしてくれる先生」
との言葉通り、より深く音楽に向き合う日々を過ごしています。
2025年には世界的な大舞台、ショパン・コンクールが控えており、現在はショパン作品を中心に研鑽中。
「ショパンはごまかしがきかない作曲家。好きだからこそ、自分の中にまだ距離を感じる」
「でも、それを乗り越えて“自分の音楽”として昇華させたい」
そう語る亀井さんの目は、未来をまっすぐに見据えています。
亀井聖矢さんの演奏スタイルと魅力【ショパンコンクール注目】
亀井さんの演奏は、超絶技巧と繊細な音楽表現の両立が高く評価されています。
「イスラメイ」などの難曲でも圧倒的な流れと美しさを保ち、技巧と詩情のバランスを感じさせる点が特徴です。
「イスラメイ」・・・ロシアの作曲家バラキレフによる超絶技巧ピアノ曲。圧倒的な速さと複雑なパッセージにより、「世界最高難度」とも称される難曲のひとつ。プロのピアニストでも演奏に苦戦する。
また、近年は「オール・ショパン・プログラム」のシリーズにも力を入れ、ショパン作品への理解を深めています。
亀井さん自身「感情を込めすぎず、冷静に音を見つめること」を意識していると語っており、内面の成熟が演奏に反映され始めています。
亀井聖矢さんの主な受賞歴と実績
- 2016年:ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 中学生部門 金賞(ソリスト賞)
- 2017年:全日本学生音楽コンクール高校の部 第1位
- 2019年:ピティナ特級グランプリ/日本音楽コンクールピアノ部門 第1位
- 2022年:ロン=ティボー国際音楽コンクール 第1位(聴衆賞・評論家賞)
- 他:ヴァン・クライバーン国際、マリア・カナルス国際、福田靖子賞選考会など
まとめ|亀井聖矢さんショパンコンクールへの期待
2025年4月、ショパン・コンクール予備予選。
2番手で登場する亀井さんがどのような“ショパン”を描くのか、多くのクラシックファンが期待を寄せています。

ゆうき
亀井聖矢さんの紡ぐショパンの物語・・・その一音一音に注目です!
🔄 今後の更新予定
この記事は、ショパン・コンクール2025の進行にあわせて随時更新予定です。
予備予選の演奏や結果が出次第、最新情報を追記していきます。
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